隣家への配慮と安全性を確保した庭じまい


・庭じまい(管理できない庭)
・老朽化と地震によって傾いていたブロック塀を解体したい
とのご依頼でした。
大きく傾いたブロック塀
写真では判別しづらいですが、ブロック塀が隣家へ大きく傾き、施主様側のお庭にはかなりの土盛りがしてあるという状況でした。
(他社様では「できない」と断られたそうです)


工事前の状況をしっかり把握し、経験上推測できそうな状況を仮定して、ご提案させていただきました。
結果的にブロック塀の全撤去はできませんでしたが、樹木の伐採、できる限りブロック塀の上部を減らし軽量化を図るという内容で工事を進めることとしました。
狭小地という特殊環境


お隣のお家にも配慮して養生し、慎重に解体を進めます。
昔はブロック塀は境界を示すもの、そして目隠しにということで敷地の境界に高さのあるものが建てられることがほとんどでした。
それが今となっては不安の対象…
特に今回のような狭小地では解体にもかなり気を遣います。
作業性や安全性を考慮して工事前段階から作業員さんと緻密に計画を立てて進めました。
解体ブロック塀の補強


庭土が崩れないような高さギリギリまで解体しました。
これでブロック塀の倒壊による隣家への被害の心配がなくなりました。







本来であれば、ブロック塀は鉄筋が中に入っていて鉄筋の粘りで強度を確保するものなのですが、今回の場合は鉄筋が入っていませんでした。
残したブロック塀もあるので、中に鉄の通しアングルを入れ、倒れかかっても一気に倒れないように住宅基礎からワイヤーで引っ張って補強することとしました。
ワイヤーはブロックの重量、ワイヤーの引張強度を考慮して選定しております。
今回の補強は本来の施工ではありませんので、ブロック塀をお考えの方はしっかりと配筋(鉄筋を入れること)をしてください。


これで厳しい工事条件下での庭じまいが完了しました!!


