日新建興 フォレストガーデン 大久保 諒輝です。
報告が遅くなりましたが今年の2月に、既存ブロック塀等の耐震診断に関する講習を受講し、修了いたしました。
既存ブロック塀のせいで?
近年、カーポートの確認申請を出そうとすると、昔からある「既存ブロック塀」が現在の基準を満たしていない(既存不適格)という理由で、申請がストップしてしまうケースが増えてきています。
正直なところ、現場の人間としては「新しく建てるカーポートの基準を満たしているのに、なぜ昔からある塀のせいで…」という戸惑いの声を耳にするたび、やるせない気持ちになります。
「世の中に溢れている無申請のカーポートを規制する方が先じゃないか」そう思ってしまう瞬間があるのも事実です。
しかし、その一方で、私の考えを強く引き締める光景がありました。
それは、能登半島地震によって倒壊した、数多くの既存ブロック塀です。富山市内でも倒れている既存ブロック塀をたくさん見てきました。
「法律がどうこう以前に、ブロック塀は一歩間違えれば、凶器になりえるほど危険なものだ」と改めて確信しました。
せっかく、新しくカーポートを建てても、古い既存ブロック塀が、大切な家族や、通りががった子供たちの命を奪うようなことがあってはいけない。だからこそ、私はこの講習を受けました。

「申請を通すための事務的な手続き」としてではなく、「この街から、倒壊のリスクを一つでも減らす」という覚悟を持って、取り組みたいと考えています。